Wednesday 24 October 2007

脳科学シンポジウム『こころと知性への挑戦』へ行った

理化学研究所 脳科学総合研究センター(BSI)
創立10周年記念シンポジウム
『こころと知性への挑戦』
http://www.noukagaku10.jp/program/10th.html

※予約したら参加券が届いたので行ってきた。

脳科学のことは全然知らないのだけれど、脳が何たらって議論が巷に氾濫していて、興味が湧く反面で本当かよ!?と疑いを持つことも多いのだけど、如何せん情報へのアクセスの仕方が分からない。何から調べて良いか分からなかった。その中で、日本における脳科学の最先端の研究をしている同研究所のシンポジウムとあって、期待して向かう。

脳科学の権威と言われる甘利先生の話を特に期待していたが、全体を通して強烈に勉強になった。詳細までノートに記録したのだけれど、割愛。

無理して少し感想を。

今日の話をふまえて自分に必要な事柄だけ考えてみる。写真における今後の大きな発展があるとすれば、テクノロジーの発展と人間自身の探求だと考えていた。前者を外向きの発展、後者を内向きの発展と思っていたのだけれど、しかし人間自身の探求もまたテクノロジーによって解明される部分があるのだから、それを外と内と呼ぶのはちょっと無理があるかもなあと感じる。けれど、「人が人を知る」ということを目的とする発展から生まれる表現は、デジタルカメラ技術の発展から生まれる表現とは質的に違う。昨今の写真表現はより一意的な「ビジュアルアート」というものが多いのだが、実際には「人が人を知る」という方向にもアラーキーのような非科学的な(?)人間を題材とした表現から、更に進めるだけの深さがあるはずである。私自身をして、そこを丁寧に紐解いて行くために、ただ写真技術のみを学ぶ以上のアプローチで表現していくことを考えていかなければと思う。改めて、より人間について知りたいし、見たいと思う。そのために、脳科学の正しい知識を学ぶことは何かしら重要な知見、または写真における重要な閃きが得られるのではないかなと思った。(つまり、巷の間違ったものフライングしたもの過大評価されたものには気をつけないといけない。)

また、パネルディスカッションで、雑談的に始まった「日本の子供は何歳から英語教育を始めるべきか」という議論を含めて、言語の話も外国語学習者でもある私には興味深かった。要は、「子供に関しては早ければ早いほど良い」というのが基本なんだと思う。だとすれば遅くから始める学習はどのように考えれば良いか。

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